子どもたちへ（ふりがな）

漢字 かんじあり／ふりがなつき

みなさんは 何年生なんねんせいですか？ 子こどもの権利けんりを知しっていますか？
1989年ねん国連こくれんは子こどもの権利条約けんりじょうやくを採択さいたくしました。日本にほんは1994年ねんの「こ条約じょうやくを守まもる国くにとなります」と約束やくそくをしました。

これから、子こども権利条約けんりじょうやくに約束やくそくされている子こども権利けんりについてお話はなしをします。
子ども権利条約は54条じょうからできています。大おおきく分わけけると4つの権利けんりがあります。

1番目いちばんめは生いきる権利けんりです。

子こども権利条約けんりじょうやく第6条だいろくじょうでは、ひとりひとりの子こどもはかけがえのない存在そんざいであること、生命せいめいの大切たいせつさだけではなく、健康けんこうに育つために必要な食料しょくりょうやきれいな水みず、衣服いふくや住すまい、病気や怪我をしたときの医療のこと、子育てに必要ひつようなお金かねが給付きゅうるされる社会保障制度しゃかいほしょうせいどがあることなど、子こどもが成長せいちょう・発達はったつするために十分じゅうぶんな環境かんきょうの用意よういについて、細こまかく規定きていしています。

2番目にばんめは育そだつ権利けんりです。

子こども権利条約けんりじょうやく第7条だいななじょう、第8条だいはちじょうや他ほかの条文じょうぶんで、子こどもの豊ゆたかな育そだちに関かんする具体的ぐだいてきな要件じょうやくが規定きていしています。
私わたしたち日本人にほんじんは国籍こくせきをもっていることも、一人ひとりひとりに名前なまえがあることは当あたり前まえですが、世界せかいには国籍こくせきを持もっていない子こどももあります。
名前なまえと国籍こくせき、家族かぞくのつながり、親おやを知しり、親おやに育そだてられ権利けんりや社会的養護しゃかいてきようごの仕組しくみ、働はたく親おやへの支援制度しえんせいど、教育きょういくや休息きゅうけい、遊あそびの時間じかんの確保かくほ・芸術活動げいじゅつかつどうへの参加さんかなど、具体的ぐたいてきな要件ようけんを定さだめています。

3番目さんばんめは守まもられる権利けんりです。

子こどもの権利条約けんりじょうやく第19条だいじゅうきゅうじょうや第32条だいさんじゅうにじょうでは、子こどもはあらゆる暴力ぼうりょくや虐待ぎゃくたいやネグレクトから保護ほご、経済的搾取けいざいてきさくしゅや有害ゆうがいな労働ろうどうからの保護ほご、児童買春じどうばいしゅんや児童じどうポルノからの保護ほご、障害しょうがいのある子こどもや少数民族しょうすうみんぞく・先住民せんじゅうみんの子こどもの尊重そんちょう、戦争せんそうや紛争ふんそうから守まもられる権利けんりが規定きていされています。
子こどもの虐待ぎゃくたいについて、聞きいたことがあるでしょう。子こどもはどんな暴力ぼうりょくや暴言ぼうげんをうけなくてもいいのです。

4番目よんばんめの権利けんりは参加さんかする権利けんりです。

子こどもの権利条約けんりじょうやく第12条だいじゅうにじょう１では、自己じこの意見いけんを形成けいせいする能力のうりょくのある児童じどうがその児童じどうに影響えいきょうを及およぼすすべての事項じこうについて自由じゆうに自己じこの意見いけんを表明ひょうめいする権利けんりを確保かくほされると規定きていしています。子こどもの考かんがえや意見いけんを聴きかれ、尊重そんちょうされ、言いい換かえると子こどもが自分じぶんの願ねがいや求もとめることを実現じつげんしていくことができるということです。

子こどもの権利条約けんりじょうやくはすべての子こどもに約束やくそくされた子こどもの権利けんりです。
子こども権利けんりについて、知しりたいこと、困こまっていること、わからないことを話はなしてください。みんなで考かんがえていきましょう。